初めての稲刈り:その1

昨日は稲刈りでした。

人生初の稲刈りは、『見事に倒れた稲』という現実を受け入れるところから始まりました。

今日も空回りから始まる~「おはようございます!」

稲が全部倒れているので手で刈るのがメインになるかと思い、意気込んで朝8時過ぎに実家を訪れました。

「おはようございます!」
すると一言。「朝露がまだ残っているから行くのには早い」とのこと。

また、お隣さんの田んぼとの兼ね合いもあるとのこと。
トラックを停めておくあぜ道のスペースをお隣さんと共有しているので、稲刈りのタイミングをズラす必要があるのだそうです。早くてもお隣さんの終わる11時以降でないと難しいとのこと。

やはり稲作1年生。準備段階のこういう本業外の情報も知らないといけないのだな~と実感しつつ、今日も空回りからのスタートです!!

出動!!

そして12時頃に田んぼへ。お隣さんがちょうど片付けをされている頃でした。

「すみません。遅くなって。時間ズラしてくれてありがとう」と声をかけてもらい、「いえいえ~」と返答。

何気ないこんなやり取りですが、最近こんな会話がなくなっているからか、とても新鮮に感じました。
全てを自分で『所有』できる豊かな時代になり、誰かと共有して譲り合ったりする機会が減ったからかと思いますが、これはこれでいいもんだな~と思いました。

共有すると段取りどおりいかず不便だったり・・と、自分の思い通りにコントロールできず一見効率的ではありません。しかし、そもそも自分以外の何かをコントロールしようと思うこと自体が自然なことではないのかもしれない、と農業に片足もとい、つま先くらいを突っ込むようになってから度々思い知らされます。

いかに今までの自分が効率最優先できた人間かを思い知らされます。

不幸中の幸い

全部手で刈ると覚悟していたのですが、不幸中の幸いで稲が同じ方向に倒れていたため、稲刈り機で刈れました!!(といっても操作したのは父です)

また、前日に家族が予め一番大変な淵刈りをしておいてくれた為、機械がすくい取れなかった稲を手で刈っていく程度でよかったのもスムーズにできた要因です。その日の作業は6時間ほどで終わり、全て刈れました。

はい、お気付きの通り、私は意気込んではいるものの、一番大変でメインだった作業に参加すらしていないのです。気が付いたときには既に終わっていました
一番大変なところを手伝えなかったのは不覚の致すところです!!

もし稲が立っていてスムーズに稲刈りができていれば、本来は半日程度で済むそうです。

今回私のしたことといえば、軽トラを運転してモミを実家の乾燥機まで運んだこと、先輩方(両親・妹)の熱中症管理としてお茶を配り歩いたこと、休憩で用意したおにぎりを一番沢山食べたこと、くらいです。

書いていて少し情けなくなりますが、いつかアテにしてもらえる農業人になれるよう日々努力していきたいと思います!

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