逃げ場所の確保

こんにちは!

前回3回に分けて書かせてもらったとおり、生きる場所を変えるということは、世界が変わるということです。ダーウィンではありませんが、その地に適応した者のみが生き残るサバイバルでもあります(笑)

しかしどんなに柔軟な人でも適応するまでには、”過程”があります。

私は、適応するまでは辛くて必ず逃げたしたくなるであろう自分の弱さを重々承知していたので、当時予めいくつか逃げ場所を確保していました。

今日はその逃げ場所についてお伝えします。

その1:もと居た場所に逃げる!

いつでも寂しくなったらもと居た場所に遊びに行けるよう、交通費を毎月給料から別途確保していました(笑)

それから、Uターンする前に友達に「もうこっちで家がなくなるから、泊めてね~」とちゃっかり打診してました(笑)これでホテル代が浮きます(笑)

最初は2週間に1回くらい週末の度に遊びに行っていました。

帰って一番にやってきた感情は、淋しさよりも退屈さでした。

暇つぶしが星の数ほど用意されていた都会に比べ、田舎は単調な日々の毎日で最初はすごく退屈に感じました。

ありきたりですが、この方法は一番手っ取り早く逃げ場所を確保する有効手段です。

その2:信頼できる人と一緒にUターンする

Uターンすると決めたとき一番最初に話したのは、妹です。

世の中様々な兄弟姉妹の関係性はあると思いますが、私の場合、妹は一番の理解者であり信頼できる人間です。

当時彼女が独身だったこともあり、彼女の事を理解しているからこそ「帰ろうと思う」ということに加え「一緒に帰らないか」と誘いました。

最終的に決めるのは本人とはいえ、家族でなかったら誘えなかったので、そういう意味では私は本当にラッキーでした。

同じタイミングで一緒に帰る人がいたことは何よりも心強かったです。

カルチャーショックを受けても共有できる人がいるということは、一番陥りやすい孤独感を和らげてくれました。

その3:自然

そんな私でも孤独を感じることはありました。

というのは、仕事先で私は当初無視される状態が続きました。
こちらから話しかけても無視されるのは正直きつかったです。

転職先は、ワンルームに3人程の同僚とデスクを並べて仕事する閉鎖的空間でした。Uターン前は販売業だったこともあり一緒に働く人が何十人といたので、私自身前職との環境の違いに戸惑いました。また同僚の方も、(後になってから話してくれましたが、)もともと人の出入りが少なかったので採用された人を受け入れ慣れてなかったんだと聴きました(笑)

そんな当初の私を癒してくれたのは、仕事中に車から見える景色でした。

無視は私の存在が消えているのと同じでもう無理だ、と思ってすっかり心が暗くなっていた時。
取引先へ向かう道中、晴れ渡った空にキラキラ光る地平線を見たとき、思わず今の心境をすっかり忘れてその景色の美しさに見惚れていた自分がいました。一瞬でも、とらわれていたマイナスの思考から解放された瞬間でした。

問題は何ら解決していないのに、なんだかすごく嬉しくなった瞬間でした。

それから「ああ、ちゃんと美しいものをみたら感動出来るんだからまだ大丈夫」ともう少しだけ頑張る勇気をもらいました。

今の私があるのも、あの時「もう少しだけ」頑張ることに決めたからだと思います。欲張って解決しようとか思わなかったのが良かったのかもしれません。

私の気分が上がろうが沈もうがどんな時でも影響されずそこに在るべきものは在る、という自然の揺るがなさになんだかホッとした事を覚えています。もと居た所に戻ったらこれが見れなくなると思うと自然と頑張ろうと思えました。

おわりに

以上のように、逃げ場所というとマイナスに聞こえる方もいらっしゃるかと思いますが、やはり作っておくのは必要かとおもいます。

必ず住む環境が変わると、カルチャーショックを大なり小なり受ける時がありますので、そんな自分を受け入れてくれる所は確保しておいた方が良いかと思います。

それも一つでなく、複数ある方が心強いかと思います。

逃げ場所も、あくまで立ち上がってもう一度奮起するための場所。

自分で自分の機嫌をとれたり英気を養えるようになるためにも私にとっては必要な場所です。

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