妊活 本気で再開します!

のらりくらりとしていた妊活。
思いついたかのように突然タイミング療法を数か月試したかと思えば、何もしなくなる日々。
そんな状態が何度も繰り返されていました。
今回は、かかりつけの産婦人科に久々に出向く直前から話が始まります。

2年ぶり?なぜそんなにブランクがあいたのか?

結婚をしてしばらく経ってから妊活と称して通っている近くの産婦人科。
今回は、かれこれ2年ぶりの外来。
43歳の夏の終わりのことです。

私の職場は同世代が多く、彼女たちの子供は中学生になり、手を離れ始めたころになっていました。
いったん家庭に入り子育てが落ち着いた人がセカンドキャリアとして入ってくることが多い職場です。
その中で私は一度も家庭に入る事なく常に前線(?)で働いていたので、自ずとキャリアに差がありました。

そんな中、私はものすごくモヤモヤしていた時期がありました。
それはキャリアにおいて比較され「いいな」と言われる事でした。
私はその度に、「子供がいるのにこの上キャリアまで望むなんて欲張りだ」と思っていました。

そう、私は自分でも知らないうちに子供がいる同僚に嫉妬していたのです。

『嫉妬』というのは、もっと前面に強いエネルギーを押し出すこと ―例えば、子供を見るのも嫌になったり、母親である女性を敵視すること― だと思っていたので、まさかこんなに”静かに”嫉妬しているなんて気付きもしませんでした。

でもね、やっぱり
同僚の私への評価についてイライラするのは、嫉妬以外ありえません。


私の根底に、「今のポジションは(本当は自分も子供を望んでいるのにそれを)我慢した結果得られたもの」という認識や、「自分の本当の想いを犠牲にしたから得られたポジション」という認識があったのです。
だから、今まで本当に欲しいもの(我が子・母という立場)を我慢し、犠牲を払ってやっと得たもの(キャリア)を、「簡単に両立できる・軽く得られる、なんて思われたら困る!」そんな必死さからくる感情だったと思います。

その時私は自分の本当の望みに気付きました。本気で母親になりたいって思ってたんだ!

義母・義弟家族への反発と、自分のしょうもないプライドから、母に「なれない」のでなく「ならない」のだと思い込み、妊活も本気で向き合おうとしてきませんでした。

妊活を本気でしたら、「なれない」自分に出くわすかもしれないし、それは本当にみじめだから・・。

でも自分の本当に欲しいものを知ってしまった以上、やるしかない!
妊活を本気で再開しよう、そう思いました。

嫉妬は汚い感情と思われがちです。実際そうでしょう。
でも、私は自分のドロドロした感情に飲み込まれながらも、嫉妬を通して『自分の本当に欲しいもの』に気付く事ができました。

もう、うちでは無理です

さあ、今度こそ腰をすえてやろう!
そう思っていつもの産婦人科のドアをたたきました。

そこで、先生から衝撃的な事実を聴きます。

『もう43歳ですよね。うちでは無理です。
本気で産みたいのなら、一日でも早く体外受精を始めてください。』

青天の霹靂でした!

しかもいつも温厚な先生が、真剣な顔をして目をみて言われたことで先生の本気度が伝わったと同時に、自分の考えの甘さを痛感しました。

考えたことがなかった体外受精

私の妊活の中で、”体外受精”は選択肢として入っていませんでした。
それには2つの理由がありました。

まず1つ目の理由。
前回でも記載したように、私は生理機能に恵まれていたからです。
全くズレない生理周期・生理中も少し身体がだるくなるくらいで、生まれてこのかた鎮痛薬等服用したことがないこと等、生理にまつわる悩みを持ったことがなかったからです。
なので、どこかで悠長に「(妊娠は)願えば叶う」くらいの感覚で考えていました。

そして2つ目の理由。
これは夫婦の妊活方針でした。
妊活を(一応私の中では)していたので、夫とはその都度話し合ってきました。
その中で、妊活を始めた当初から一貫して夫は、「治療はタイミング療法まで。それ以上は反対」という考えでした。
理由は、子供ありきで結婚をしたわけではないから、治療し身体に負担をかけてまで子をなすことはしなくてよい、という考えからでした。
それを聴くと私自身も、『もう一人の当事者が反対の中治療をしても、きっと夫婦間で温度差ができ、今の関係より良くなることはないよな‥』との判断で、タイミング療法しか考えていませんでした。

でも、もうそんなことは言ってられません!

自分の本当に欲しいものに気付いた上、それは体外受精でしか難しいと信頼している先生に言われたから!!!

さあ、私どうする!?


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